名古屋市立北中学校 特別支援学級 性教育講座

特別支援学級の担任の先生が

「今年度から、生徒さんが継続的に性教育について学べる時間を持ちたい」

この言葉を学校でキャリア教育をサポートしている学校内でこどもたちのキャリア教育のサポートをされているキャリアナビゲーターさんに先生が、ご相談してくださったことからスタートしました。

キャリアナビゲーターさんが地域で性教育活動をさせていただいている私を見つけてくださって、生徒さんに人との距離感、同意、境界線、バウンダリーについてを中心にお話して欲しいとご依頼をいただきました。

事前打ち合わせを時間をかけて行いました。

その際にお伝えしたおすすめの本を予め授業の中で生徒さんに読んでくださり、その上で私がお話をさせていただく機会をいただき、その後振り返りの時間を作ってくださり…という流れで性教育の時間を持っていただきました。

先生からは、性教育の話、からだの話が苦手な子もいるし聞けないかもしれないということなど事前にお話がありました。

私がお話をさせていただくにあたり、どの講座でも大切にしていること、それは聞いていただく方が無理をしないこと。

人生のタイミングで聞きたくないとき、スムーズに話の内容を受け入れられるタイミングがあると思っています。

生徒さんのお気持ちを大切にしていただきたいことを、事前打ち合わせから何度もお伝えしました。

お話の途中で下を向いてしまう子もいましたが、聞きたいタイミングで一生懸命、聞いてくれました。

「このことがよくわかった」「これってこういうことなんだ」などそれぞれ思い思いに感想や意見をお話してくれました。

担任の先生からも今まで点だった知識が少しずつ線になったように思いますとのお言葉をいただきました。話をきいたり、自分の意見を言えたり、それぞれの生徒さんのペースでその時間を過ごしてくれました。

「性教育は1日にしてならず」

もちろんきっかけ作りや集中的に学ぶ時間もとても大切だと思います。

でもそれよりも大切なのは継続的に意識できる環境にあること、子どもたちに関わる大人も一緒に学び続け、何度も色々な人の言葉や態度でお伝えしていくこと、そうすることによって、学び知識や行動に落とし込んでいけるのかなと感じます。

今年度のお話会は終了しましたが、また来年もぜひ、そしてこれからも継続的に一緒に学びたいですとのお言葉をいただきました。
こどもたちと日々直接関わっている先生方と一緒に学ばせていただけること何より私がとても嬉しく思います。
継続的に関わらせていただけること、心から感謝いたします。